久しぶりにトキメイた映画がある。まだ観ていませんけど。チマタでけっこう話題になっているというのに、それのことをさっき知るという情けなさ。なんてことだ。流行感度が鈍いぜ。今に始まったことじゃないけど。
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それはおいといて。んっこれとぞっこん観たい映画は『イサム・カタヤマ=アルチザナル・ライフ』。昨日(7月25日)から渋谷シネマライズで公開中。
【アルチザンな生きかた 片山勇さんの映画が観たい】
そのスーパー・ブランドを率いる職人気質のオーナー兼デザイナー、片山勇。商品そのものの魅力だけでなく、彼自身の持つ人間的魅力で多くの人々に支持され、 信頼されるこの男は何者なのか…?これまでメディアにほとんど出ることのなかった伝説のカリスマの実像に迫る刺激的なアーティスティック・ドキュメンタ リー。引用元

片山勇さん、1965年生まれ。繊細で複雑な皺、身体の線を引き立てる寄せの加工、自由なセンスの手染めをほどこして、皮が持つ美しさ・険しさ・生々しさを引き出すレザーブランド『BACKLASH』のオーナー兼デザイナー。渋経の記事によれば「Oasisのリアム・ギャラガーやデイビッド・ベッカムを始めミュージシャンやアーティストたちなどに絶大な人気を誇り」とある、知る人は惚れているブランドと表現すれば適切だろうか。
【BACKLASH デザイン】
彼の“作品”いや商品を見てみよう。数品しか卸さないし熱烈なファンもいるので、どのサイトもsold outばかり。片山さんの商品を扱うDress Premierから、ここではいくつか残っている。
引用元
『2段染めダブルライダース』。カーフレザーをタンニンで青の上に重ねた、深い青の表情を持つライダージャケット。ジッパーまわりのゆらぎというかシワの表現がカッコよすぎる。着る人の服飾センスを選ぶのはもちろん、内側から出てくるものとハリ合えるか?と問うてきそうな一品。173,250円。
引用元
『トロワゾ×イサムカタヤマ コラボレザーJKT』。よぉく見るとバイソンの型押しがある。クリックして大きくしてください。このジャケットを品良く着れるオヤジになりたい。おっともうオヤジだ。241,500円。
【職人の世界】
調べるとレザー加工は片山氏が一人で行うこだわりがあるようで、ほとんど一人らしい。そりゃたいへんだ。でも職人とはそんなものであるし、表現と商売の狭間で切り裂かれるものだ。映画では片山さんの会社?の資金繰りのシーンもあるとか。
アルチザナル/artisanalとは“職人芸の”という意味である。アーティストが美術寄りなのに対して、アルチザンは職人寄り。同じ”art”がかぶさっているが、その表現や作品の買い手寄りの違いはあるだろう。あえてアーティストという冠を付けなかった意味はきっとある。
【片山 with/vs. 牧野】
極端にマスコミ嫌いと言われてきた片山さん、なぜ映画に撮られたかといえば、片山さんに1年以上密着した牧野耕一監督にほだされた。お二人の付き合いは10年以上というが、そのあたりをえぐったGyaoのインタビューが秀逸である。ちょこっと引用させていただきますが、ぜひ全文を読んでください。いろんな創作上のヒントが散りばめられています。
引用元
■片山(左):「10年付き合って、職種・歳は違えど男としての考え方は凄く共感しています。2年近 く本作を一緒にやってきて、生き方も勉強になったし、自分自身も変われたんですよね。牧野監督はすごく不器用なんだけど、芯は太いしそれを変えないので、 そこが僕のハートに来ました。これが男の生き方なんだろうなと思います。
■牧野(右):「メッセージというか技術論になるかもしれませんが、僕の映画の特徴として“人生そのものがストーリーとして満ち溢れている人を撮る”というのがあります。その人は絶対に新しいストーリーを生み出すし、それを信じています。
【hmm…なアドバイス】
片山さんの映画のこと考えて、やっぱり創作って凄いことだなと思った。素材が、皮だろうと紙だろうと布だろうと木だろうと土だろうと金属だろうとガラスだろうと布だろうと草花だろうと、他の何だろうと、創作ってやっぱり凄い。
その創作者たちの世界観を理解して広めつつ作品を売るという、わたしたちutteのビジネスの原型はまちがっていない。でもなかなか儲かりませんが(笑)。きっと10年越しなのだろうが、「語りたいことが満ちあふれているモノを扱う」という原点は忘れたくない。