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クリエイター:Dottocheck/布作家
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Dottocheck(ドットチェック)/布作家 思いついたら忘れないうちに、家にダッシュで帰る。ものすごい集中力でかたちをつくる。そのかたちがdottocheckとなり、「これ好き!」と共感する女性のもとに飛んでゆく。
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作品世界のキーワード/Keyword of Works
布遊び / Jeux tissu
作品一覧/works
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自己紹介/profile
大量生産の世の中だからこそ、一つ一つ大切に
モノ作りをしています。デザインの面白さ一つ、
布の持つ暖かさ一つがそれぞれ組み合わさりできる
そのひとつだけのものが、誰かさんだけの大切な
もののひとつになってくれればうれしいです。
経歴/career
1983年大阪生まれ。2003年単身渡仏。
ファッションデザイン専門学校 STUDIO BERCOT 卒業後、
パリで活躍する日本人デザイナーのもとで研修後帰国。
アパレル会社に勤めた後、Dottocheckの活動を開始。
東京を拠点に展示会や企画展に参加。
クリエイター x ウッテリエ インタビュー(2010)
降ってくる感覚を、数学的なデザインで
始めてのひとり旅はパリだった。旅行企画的に言えば、「JAL直行便で行くパリ10日間の旅」。パリ市内の美術館やモニュメントにふれ、郊外のモンサンミッシェル、ロワールなど古城めぐりの旅。よくあるパリ観光パッケージである。
だが胸ふくらませる19才の女性の旅心は、直行便のパッケージ企画をはるかに超えて、ふくらんで、いっぱいになった。近未来のパリでのデザイン修行を控えて、一触一歩が新鮮だった。観るものひとつひとつが、重層的なデザインモチーフとして刻みこまれた。これから4年半パリに滞在する助走、予行演習だった。
「あらかじめどんなところか、見ておきたかったんです」 自身のブランド『dottocheck』を主宰する西村尚子(にしむら ひさこ)さんは言う。
【触れるものすべて“すげぇー!”】
このパリへの助走から、数年リワインドしてみよう。中学校ではテニス部、高校ではサッカー部(マネージャー)という運動好きの彼女、実は縫い物が好きだった。中学生のとき母にねだって買ってもらったのは、ブラザーのミシン。可愛い服やアクセサリーに憧れスカートなどを自作した。
「ジュニー(ジュニアスタイル)を崇拝してましたね」(笑)
テクマクマヤコン♪(魔法使いサリー)とカワイイものにどっぷり。縫い物好きもきっかけになって、高校卒業時に決めたことは「フランスしかない!」。フランスでデザインを学びたい。大阪育ちの彼女は、関西でもっともフランスに近い京都の日仏学院に通いだした。まずはフランス語の勉強からだ。京都外国語大学へも聴講生として潜り込んで、彼の地との比較文化も学んだ。
「“すげぇー!”て感じで」(笑)
なぜフランス、なぜ京都?と訊くと「行きたいと思ったから」「とりあえず行ってから切り開こう」。そう、思ったことをやるのが一番いい。決めたら引かない集中力は“すげぇー”と思いました。
【パリ、売りこみ、スタジオベルソー】予行演習の旅から帰国した後、19才の秋、キャセイパシフィックで香港経由パリへ。パリのデザイン専門学校へ入学するため、現地の語学学校でことばを磨いた。それだけで飽き足らない西村さん、日本語のフリーペーパー『OVNI(オヴニー)』の求人広告欄“プチアノンス”で、『ブティック CULOTTE(キュロット)』の広告を見つけた。日本人が経営するそのお店へ行き、頼み込んだ。。
「研修させてください。作品を置かせてくれませんか」
まだこれから専門学校に通おうという19才の女性。その挑戦にほだされたのか、かばん、洋服、子供服などのキュロットの商品の制作を手伝わせてもらえた。彼女は感謝を忘れず、今でも手紙のやりとりをする。
いよいよ2年制の『スタジオベルソー』へ。生徒はドイツ人、韓国人、中国人、日本人など人種のるつぼ。日々クロッキーやデザイン課題の実習をこなす。1年目の課題はたとえば「スカートやカットソーを作りなさい」と具体的。課題は2年目には抽象的になる。「スターが着るための服」。なんだそれ?と想像をふくらませてデザイン。
「フランス語って日本語のような敬語がないんです。表現がすごく直接的なんですよね」
「たとえば?」
「課題発表で、先生は良いときは“セ トレビアン!(素晴らしい)”、ダメなときは“セモシュ(最低)”とコキおろされて」
デザインや縫製を学ぶ学校だが、卒業後はジュエリー作家、イラストレーターなどテキスタイル以外の分野へ出る人も多い。それはデザインの本質を気づかせるカリキュラムだから。彼女もまた自分の本質に気づいた。それは“マケット”だった。
【マケットが自分の本質】
「たとえばTシャツを作るとすると、形を決めて型紙をつくり、裁断、縫製、プリントと一連の作業がありますが、私が好きなのはマケットだったんです」
「マケットとは?」
「たとえば、袖口につける飾りみたいなもの」
Tシャツの隅に、オリジナルなアクサンをつける。それだけで、シンプルなTシャツが可愛らしくもきりっともする。チクチク・コツコツというマケットの装飾が大好きなのだった。
すぐにデザイナーという看板を掲げるのにも抵抗があった。まずベースを作ろう、服飾産業のことも知ろう。そこでアパレル系の会社に入社。だがそこは日本の敬語社会、協調性をたっとぶ仕事場だった。直裁な表現のフランス語に慣れ、自分のペースで突き進んできた西村さん、そこで学べることに限界を感じてもっと広い分野に行こうと決めた。
自分の手で生み出すもので食べてゆきたい。決めたら行動、あとは集中力で乗り切ろう。
2年働いたのち退職。2009年、“感覚を形にする服飾小物ブランド”dottocheckを開始した。
【重ね合わせてdottocheckに】
「dottocheckのユニークな服飾品の着想、どうやって紡ぎだすのですか?」と訊いてみた。
「ぼやっとしたイメージがあるんです。それに自分の記憶の中の景色や、撮影した写真や写真家の作品を重ね合わせて、ディティールを詰めてゆきます。カタチにするまではけっこう時間がかかりますね」
そのプロセスは“数学”と語る。足し算、引き算、かけ算。カラーやイメージ、色味を実際に決めてゆくロジカルなプロセスでもある。自分がこれまで積み重ねてきたことだけが作品になる。そこから丸と丸、線と線が重なり合い、交差し、個性的なブレスレット、イヤリング、ポーチとなる。
「どんなときに重ね合わさるのですか?」
「公園ですね」彼女は微笑んだ。
大好きな公園をぶらつき、本を読んだりのんびりしたり、ぼうっと歩きまわる。するとイメージが降ってくる。
あ、これだ。
思いついたら忘れないうちに、家にダッシュで帰る。ものすごい集中力でかたちをつくる。そのかたちがdottocheckとなり、「これ好き!」と共感する女性のもとに飛んでゆく。
(interview & words by uttelier go, March, 2010)
3つの質問
- クリエイターになるための最大の投資は?
- 周りの影響を受けすぎずに、自分の信念をしっかり持っておくこと。
- 作品制作でこだわっていることは?
- 遊び心と丁寧な仕事。
- スランプになったときはどうする?
- 一度頭を真っ白にして、童心に戻って遊ぶ。何も考えない時間を持つ。
特別注文について
布作家のdottocheckはアクセサリーの特別注文を承ります。
ご要望事項(ex.パーソナルギフト、撮影用の作品、アニバーサリー、etc.)を
utteまでご相談ください。

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パリ色キャンドル。
和紙の壁でいい夢をみませんか